10月27日~28日にはじめて、宮城県南三陸にテルミーをさせていただきに行ってきました。
神割崎キャンプ場の朝日 |
2011年3月11日から、1年半・・・だんだんと関心も薄れてきた感じすら覚えています。
それでも夏の間は訪れる人々も多いですが、寒くなってくると人が減ってくる、と聞きました。
テルミーの師匠の興梠 守(こおろぎ まもる)先生は
ご自身の患者さんで南三陸出身の方とともに、7月から月に一度
テルミーのボランティアに行かれています。
その患者さんは、東京にお住まいですが、南三陸のご実家が津波に流され
ご両親やご兄弟をなくされました。
その悲しみをともにし、今はこの先どう生きていくか、どうやって希望を持ち続けていくか、を
突き付けられている地域の方々を支えていきたいとの思いで毎月帰省されています。
ご自身も被害にあわれ、奥様のご遺体も見つかっていないという悲しみを抱えられた
地元のボランティアセンター長の方にお会いしテルミーをおかけしました。
ボランティアを組織し、地元の声を聴き、実現していくための心も体も捧げて
一心不乱に生きていらっしゃる、そんな方でした。
ご遺体が見つからないのは南三陸町だけで250にも上るそうです。
そして、なかなか進まない復興。見渡す限りのがれきの山・・・その想像を絶する広さ。
そこにまだ残る、食器類、垣間見るそこにあった日常。
阪神大震災の際、神戸にボランティアに行った時の光景を超えるすさまじい光景でした。
根こそぎ持って行かれてしまった・・・そんな感じです。
胸がつまって言葉が出てきませんでした。
センター長はその被害の大きさを、復興が進まない現状を
私たちが伝えることで支えてほしい、と言われていました。
そんな中、私たちたちは、頑張らざるを得ない方々に少しでも楽になっていただくために
テルミーを掛けさせていただきました。
地元ボランティアでご自身も被害にあわれながら頑張っている方
それを支えている地域の方
仮設住宅にお住まいになって体調を壊したり、ストレスを抱えている方。
初めは抵抗があった方々も、だんだんと気持ちを開いてくださり
テルミーを受けてくださり、喜んでいただきました。
こんなに嬉しいこと、幸せなことはありません。
3.11のタイトルを変えるために
「津波が幸せを奪ってしまった」から「この日が自分の人生の転機になった。」
と言っていただけるために、私たちはテルミーを抱えて通わせていただきます。
一人一人のこれから先の幸せのために、テルミーで奇跡を起こすために!!
それはそれは美しいところです。
目の前に海が広がりそこから朝日が昇ります。
整えられた広大なキャンプ場はとても快適です。
そして、南三陸では仮設商店街があり
そこでは八百屋さんやお土産屋さん、食堂や飲み屋さん、美容院などが軒を連ねています。
活気が戻ってきています。
地元の底力を感じました。
これからの復興には大きな企業の力ではなく
地元の人々がそこの地域をしっかりと支えていく
そんな昔からあるあたりまえの経済を取り戻していけたら
きっとまた3.11が始まりになる気がします!
私たちもそんな社会を望んでいて、そう進んでいくのではないでしょうか。
一人一人の力が、才能が開いていく、それぞれが補い合いながら豊かな社会を創っていく
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